交響曲 タイタニア
2009年 02月 18日
アニメ「タイタニア」のサウンドトラックであるが、このCDはいわゆる「交響組曲」的なCDである。
曲は序奏・テレビ版OPを経て第一楽章~第四楽章の構成になっている。さらに「カーテンコール的な意味合い」で(冊子にこう書いてある)テレビ版EDが続き、ボーナストラックとして(テレビ版でない)OP・EDのカラオケ版が入っている。(EDのみテレビ版のカラオケもさらにあり)
音楽は高木洋氏による作曲であるが、楽曲解説に「サントラの第1弾は大規模編成曲による交響曲アルバムになることが決定していたため、作曲段階から交響曲として構成し得るように構想されている」と書かれている。
曲の印象は「マクロスF」の菅野よう子的な複雑さやきらびやかさなどはあまりないが、シンプルでわかりやすい曲になっていると思う。
しかし、第3楽章の「勝利」の曲などは長調で終わらない、喜びと共に勝利を向かえるような曲でないところに「田中芳樹的勝利感」を感じる。その次の第4楽章の「虚無」などは楽曲解説にもある通り「レクイエム風」で、戦いの後に訪れる「虚無感」が戦いのむなしさをいっそう感じさせる。最終曲は「大団円」というタイトルがついていて壮大なエンディングになっているが、アニメの終結点がこのようなおだやかな終わりかどうかはわからない。
演奏は竹本泰蔵指揮による神奈川フィルハーモニー管弦楽団による演奏だが、クオリティは結構高いと思う。最近のアニメサントラはシンセサイザーによる打ち込み系の曲が多い中で、このような「生を感じる演奏」が聴けるのはうれしい。
なお、楽曲解説によると「クライマックスへ向けての追加録音も行われる予定」とあり、それらはサントラ第2弾CDに収録されるようである。
by AppleTeaKobo
| 2009-02-18 18:00
| 音楽