「オケ老人!」読了

オケ老人!

荒木 源 / 小学館



アマオケをやってる人には、是非読んでもらいたい1冊。「アマチュアとは何か」、そんなことを考えさせられる1冊でした。
楽器をやってる人は誰しも「いつまで続けられるだろうか」と考えるだろうが、2回の心臓発作から生還したバイオリン弾きのおじいさんとか、鼻に酸素吸引の管をつけながらラッパ吹いてるおじいさんとか、そんな元気なおじいさんおばあさんがたくさん出てきます。(笑)「せっかく助かった命、楽しまにゃソンじゃ」と言った部分では泣きそうになってしまいました。(笑)

話はとある高校教師が梅が岡というところに転勤してきて、たまたまオーケストラの演奏会に足を踏み入れる所から始まる。それにしても、極端に対照的な「梅響」と「梅フィル」。どちらが正しいアマオケのあり方、と言い切れるものではない。それにしても主人公の努力(バイオリンの練習)はなみなみならぬものである。今時徹夜で防音室の中でアマオケのために練習する人もそういないだろう(笑)。
この2つの対照的なアマオケの話に何故かロシアのスパイの話が絡んでくる。さらに、オレオレ詐欺とか認知性とかまで絡んできて、最後に全部が絡み合ってくるという不思議な展開。
登場人物も個性的で面白い。晃一くんはすれた所のない素直なとてもよい子で(笑)、私は個人的に「テニスの王子様」の氷帝・鳳長太郎のビジュアルを重ねて読んでいました。(笑)

アマオケは「まず自分が楽しむもの」、そしてそんな姿から観客はその人に流れる人生や歴史などと共に音楽を味わう。明日の演奏会にもそういう耳を持って聴いてくださる方がいらっしゃるだろうか。
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by AppleTeaKobo | 2009-02-21 22:09 | 日記