輪るピングドラム 最終話

ネタバレが含まれますので、まだ最終話までご覧になってない方はご注意ください。



これは「ハッピーエンド」なのか?「魔法少女まどか☆マギカ」の時も思ったけど、最近方向性の違うハッピーエンドっぽい終わり方が流行ってるのかもしれない。
運命の乗り換えによって陽毬・冠馬・晶馬・りんご・真砂子はそれぞれお互い全く関わらない世界へ乗り換える。陽毬はおじさんと暮らしてる様子、家の中にあるものも柱につけた身長の書き込みも変わっている。真砂子も「双子の兄がいる夢を見た」とマリオに話す。お互い関わらない世界へ乗り換えることによって命を救われる、という結果なのか。こういうのはハッピーエンドと言って良いのだろうか。

「ピングドラム」についても、明確に言語化出来ないまま終わってしまった気がする。私が考えるに「ピングドラム」とは「相手のことを思いやって行った行動が、結局自分に戻ってくること」なんじゃないかと思う。逆もまたあり、誰かが自分のためにしてくれたことを返す、こういうのを運命を共有するとか分けるとか言うんだろうか。

わからないこともいろいろある。何でりんごちゃんは運命乗り換えの呪文は陽毬の一番好きな言葉だと思ったのか。あ、もしかして乗り換えさせたいと思う人の一番好きな言葉っていうのが呪文だったのか?
真砂子は初めの頃ウザいキャラだと思ってたけど、話が進んで状況がわかってくると結構かわいそうな境遇の子のように思った。あそこまで冠馬にこだわる理由もよくわかったし。
多蕗とゆりの言っていた「愛されたことのある子は愛することができる」と言うのも、現実に児童虐待とか多数起こっているリアル世界へ向けたメッセージのように思う。

気になったのは、「生きてること自体が罰」というセリフは、震災で生き残った人たちにはどう聞こえたか…。

なんかまとまりないけど、結局もやもやしたまま終わったことには違いないが、これはこれでこういう終わりで良かったんじゃないかと思う。
結局ファンタジー作品ではあったが、実際の池袋の駅とか荻窪の街とか丸ノ内線とか出て来て、完全なフィクションだと思わせるのではなく、「リアルにあるかもしれない話」っぽい雰囲気も残している作品のように思う。
幾原監督の作品は難解という評価が多いようだが、NHKの「MAGネット」でやった時も結局「最後まで見てね」で終わって詳しい説明が無かったので、これはMAGネットで再びピングドラムについてやってもらわないと終われないかもしれない。是非監督の口から解説を聞きたい。
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by AppleTeaKobo | 2011-12-25 20:02 | アニメ・マンガ

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