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近代将棋 6月号

近代将棋6月号」では、「かなうか、アマの夢 特集プロ入り志願瀬川晶司」として、かなり瀬川さんについてページが割かれています。↓




9ページ カラー写真付き
30ページ 中野編集長とのインタビュー記事
37ページ 銀河戦 VS屋敷九段の記事
44ページ 泉正樹七段による記事
45ページ 関則可氏による記事
一人のアマチュアに対して専門紙がこれだけページを割くというのは、かなり稀な事ではないかと思います。

その中で私が注目したのは泉七段による記事。以下その記事からいくつか引用します。
「要するに野獣がいいたいのは、瀬川さんのほかにもプロに勝てる人はいるということだ」

これは今までアマ側の人は何人も「他にもいる」という話をしていましたが、プロ側の人から認めた記事を見たのは私は初めてかもしれない、と思いました。
「アマが強くなるのはプロにとって嬉しいことに決まっている訳だし、アマの活躍する姿がファン層の拡大、ひいては将棋界の発展にもつながるものと考えるから」

私もこの通りだと思うのですが、意外にも今までプロの中からこのように言われていたのは目にしなかったような気がします。
こう表明されている泉七段ですが、「アマがプロ棋戦で勝つことと、プロ入りは別問題」と明言されています。まず、
「瀬川さんを無試験でプロ入りさせるのだけはありえない話」

とあり、試験実施について以下のような具体案を提案されていらっしゃいます。
三段リーグ編入の場合、
「アマの立場のままでリーグ戦に参加、その間、アマ大会出場もOK、三段の記録係などのお仕事も不要、参加料は3期で50万円位」

フリークラス試験の場合、
「四、五段のプロ相手に計9局(3時間3局、4時間3局、5時間3局)、3~4ヶ月以内に全局行い、5勝以上すること、試験料は70万円位」

この記事を見る限り、泉七段は今回の瀬川さんのプロ入り問題に関して「明らかな反対」はされていないようなので、連盟の方針としても「何らかの試験などのハードルを儲けて、それをクリアできれば良い」という方向へ向かっているのかなあと想像します。また、このような「プロ側から出された」具体的な提案を見るのは初めてなので、現在、連盟での理事会でもこのような具体的な話がなされているのかなと思いました。5月には何らかの結論が出ると思いますので、連盟理事会の決定を待ちたいと思います。

追記。
そういえば、昨日今日と名人戦第2局をやっています。(^^ゞ
福崎先生と井上先生のお話、おもしろかったです。(^^ゞ
by AppleTeaKobo | 2005-04-26 18:00 | 将棋

最近はアニメや読書の感想中心になっています。


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