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名人戦 第4局

一昨日、昨日と山口県宇部市の宇部全日空ホテルで名人戦第4局が行われました。
毎日新聞の記事はこちら
戦型は、「後手5筋位取り中飛車」。
私は角道を止めない中飛車を「ゴキゲン中飛車」と言うのだと思っていたのですが、
息子が言うには「近藤さんのゴキゲン中飛車の本でこの形が紹介されてるから、もうゴキゲン中飛車の部類に入るんじゃないの?」と言う事なので、メディアなどでも「ゴキゲン中飛車」として書かれています。

さて、将棋の内容はというと・・・。
後手羽生陣の左側の金銀桂香が分断され、押さえ込まれて使えない状態になり、角の頭を攻められ、飛車も死んで、羽生挑戦者やむなく投了、森内名人の完封勝ちという感じでした。
時代劇風に言うなら、外堀埋められたあげく、部隊の一部と連絡が取れなくなり、オマケに大砲奪われて使われ降参やむなし、といった感じでしょうか・・・。
両方の玉に一度も王手がかからないまま終わった将棋と言うのを、初めて見ました。
投了図は中盤なので、うちのダンナなどは「これはまたNHKの『大逆転将棋』で使われるぞ」と言っておりました。(^^ゞ
(その時、もしプロ側が羽生さんだったら、自分が投了した側を持つのか・・・。気の毒・・・)

それにしても、この将棋、何が良かった・悪かったのでしょう?
何かフツーに進んでたらいつのまにか先手が良くなってた気がするんですが。
「中飛車は中央突破を目指すので、左右分断されやすい」とか、「守りも高美濃じゃなくて、片美濃囲いで戦う事が多い」と息子は言っていましたが、ゴキゲン中飛車に誘導したのは羽生さんの方だし、5四歩突くのも結構早かったから、何か策があって「そのつもり」で今回対局に臨んだのだと思うのですが。何か誤算があったのでしょうか。
(逆に5四歩突かれた時、森内さんが頭抱えてるのがテレビに映ったりしてたので、いきなりアチャーなのかなと思っちゃったりしたんですが(^^ゞ)
うちの息子は、「6四歩は突く必要があったのかな」と言う事を言っていたのですが、まあ、指し手の良し悪しは今後識者の意見を待ちたいと思います。

これで名人戦は森内名人の3勝1敗で、あと1勝で防衛、と言う所まで来ました。
次回は、6月2・3日。場所は箱根に移ります。
何かここの所西日本での対局が続いたので、やっと関東に帰ってくるなって感じがします。
現地イベント・観戦宿泊プランなどもあるようです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
by AppleTeaKobo | 2005-05-25 08:38 | 将棋

最近はアニメや読書の感想中心になっています。


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